平塚(まち)の足跡 〜町名探訪〜 第76回 「小鍋島」
旧城島村の中心地。地区の大半を水田が占め、北東から南西にかけて県道605号線(下糟屋平塚線)が通る。
城所台地の東にあった沼地に、河川の集積作用で隆起した小さな土地集落を「小並(こなめ)島」と呼んだ。「なめ」は「並べる」の古語で、後になまって小鍋島と呼ばれるようになったという説がある。隣接する大島、下島という地名も同様に、沼地から浮かび上がった土地の意に由来する。
史料における地名の記載は、明徳5年(1394)、景徳寺(慶徳寺)の円覚寺正続院への寄進状に「糟屋庄内小鐺嶋郷」とあるのが初見。永禄2年(1559)に作成された『北条氏所領役帳』の大道寺氏領には「中郡小鍋嶋」という記載がある。
【協力/平塚市市史編さん担当、参考文献『城島村村勢要覧』『中郡勢誌』『平塚市史1』】
■次回は高根の予定
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