学祭博は”はじめの一歩”
中心商店街で行われているスターライトフェスティバルで今月9日、大学祭が一堂に会し学生と街を繋ぐことで活気を呼び込もうというイベント「ひらつか学祭博」が、紅谷パールロードを会場に初めて開催された。地域と関わりを持つことで、卒業後は地元に根付いてもらおうという取り組みの一環だ。
学祭博は、平塚近郊在住在学の学生有志が運営する「ひらつか青春塾(大石直人代表)」が主体となったイベント。学生200人以上が参加し、会場には33の物販・飲食ブースが出店し、ステージイベントも行われた。
青春塾をバックアップしたのが、平塚市民有志で構成される「ひらつか青春応援団(水嶋一耀代表)」。同団体代表の水嶋さんと、青春塾中心メンバーであり大磯高校で同級生だった大石さん・高田太賀さん・小林広典さんの出会いが、両団体の誕生のきっかけだった。「学生の一番の問題は就職」と話す3人を見て「彼らの言う就職は東京を見ている」と水嶋さんは感じたという。
水嶋さんは「このままでは平塚の若い力がいなくなってしまう。学生が地元で職を探し根付けるよう、『就職塾』のようなものを作れないか」と動き始め、それに賛同した仲間と応援団を結成。大石さんらに話を持ちかけたところ、20人ほどが集まり青春塾が始動した。
「大きな目的である就職塾を作るためには、活動を認知してもらい人数を拡充する必要があった」と話す大石さん。そのために学生たちが提案したのが、今回の学祭博だった。
「まずはやらせるだけやらせてみた」と水嶋さんは話す。大人の役割はあくまでサポート。アイデアを形にするための技術・知識の提供や、必要な手続きが出来る場所・やり方などを教えはするが、あくまで学生自ら動き経験を積むことが大切と考えたからだ。「面白いアイデアはたくさん出たが、多くは立ち消えてしまった。そこは反省点かな」と水嶋さんは続ける。
イベントを終えて「学生だけでは大きなことはできないが、地域の社会人と協力することでこれだけのことが実現できた。地域に一歩踏み込み、地域の大人に受け入れてもらったことで地元の良さがわかった」と、高田さんは振り返る。参加した団体や、来場した学生には今後の青春塾参加を呼びかけていく方針だ。
これから両団体は、本来の目的である就職塾のための活動を行っていく。「彼らが育つかは、この街にどれだけ愛があるかだと思う。若い力を受け入れ育てられる、温かい街にしたい」と、水嶋さんは話している。
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