手話の咲く「子育てサロン」 元ろう学校教員らが運営
聴覚障害のある未就学児とその保護者同士がコミュニケーションできる場を提供しようと、毎月1回、市福祉会館で「子育てサロン」が開かれている。
主催者は、元ろう学校教員の野間紳さん(46)。「聴覚障害のある子ども同士が交流を図れる場が少ない」と話す野間さんは昨年11月、教員仲間や主婦、学生など有志9人とサロンを開いた。
今月19日に行われた3回目となる子育てサロンでは、2家族8人の利用者が会場を訪れた。子どもたちには、用意した折り紙やボールなどの遊具を使って自由に遊んでもらう。最初は一人で黙々と遊んでいた子どもも時間が経つにつれて、子ども同士やスタッフと手話や読唇をしながら打ち解けた様子になった。
言語獲得が重要な乳幼児期に、家庭以外の場で手話と日本語の2つの言語に興味を持ってもらうことも同サロンの狙いだ。「ご家族全員がろう者の場合やお子さんだけに聴覚障害がある場合など、家庭環境は様々。子育てに悩みを持つ保護者同士の情報交換の場としても活用してもらいたい」と野間さんは話す。
この日、横浜から3人の子どもを連れて訪れた利用者は、「色々な場所で子育てサロンが行われているけれど、ろう者を対象としたサロンは少ない。同じ悩みを持つ者同士が集まれる場所ができて嬉しい」と顔をほころばせていた。
子育てサロンは、原則毎月第3土曜日の午前中に、同会場で開催していくという。また、ボランティアスタッフも募集しているという。
問い合わせは、聴覚障害未就学児の「子育てサロン」実行委員会事務局 野間紳さん【メール】deaf_kosodate@yahoo.co.jp
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