3月11日に漁解禁 「湘南しらす」いよいよ食卓へ
湘南に春の訪れを告げるしらす漁が11日に解禁となり、市内の丸八丸(千石河岸53の7)では、風物詩ともいえる作業が始まった。
丸八丸では、解禁日の初日に50kg、2日目の12日には60kgの漁獲量があった。昨年は寒さの影響で3月の解禁から1カ月ほど獲れなかったため、スタートはまずまず。杉山武社長は「これからお彼岸が近づくにつれ、漁模様は本格化すると思います」と話す。
この時期のしらすは、身が大きいものと細かいものが混在している。大きいものは越冬しらすで、相模湾に冬の間とどまっていたものだという。「春は伊豆七島の周辺で産卵するため、黒潮の支流がうまく相模湾に入ってくると、細かい粒のものも相模湾で獲れる」と同社長。これからは細かい粒のしらすの割合が増えていくという。
この日獲れたしらすは、2釜分(約34kg)を釜ゆで。新鮮な香りを漂わせながら、「釜揚げしらす」としてパックに詰められた。茹でた分以外は生しらすとして販売しており、飲食店関係者などがひっきりなしに訪れていた。社長は「今年は初日からしらすの顔が見えた。春の味覚ををたくさん食べてほしい」と話した。
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