平塚警察署長に就任した 鳥海 保弘さん 57歳
「市民の笑顔 守りたい」
○…「平塚は歴史や文化もあり、緑豊かで過ごしやすいまち。着任できて嬉しい」と、温和な表情で語る。今年3月、平塚警察署の署長に就任した。「初めての署長職で緊張を隠せない」と頭をかくが、「市民が安心して暮らせるよう、犯罪と事故のない安全なまちを目指していきたい」と眼差しは力強い。
○…警察官としてのキャリアのほとんどを、県内各署の交通課や高速道路交通警察隊といった交通畑で積んだ。「事故は一瞬にして人の人生を狂わせる」。学校や企業向けの安全指導で、事故の恐ろしさを幾度となく訴えてきた。事故が多発する現場に向かい、交通規制の見直しや道路状況の改善など、安全対策を指揮したこともあった。「事故が発生してからでは手遅れになる」と、言葉の端々に「市民の安全を守りたい」という思いを滲ませる。
○…「自転車に関する事故を減らせば、平塚警察署管内の交通事故は一気に減少させることができる」と見る。目下の課題は、自転車利用者のマナー向上だ。そのために、目が行き届きにくい商店街や住宅街の狭い道路に白バイを派遣して注意を喚起させるなど、新たな取り組みを始めている。そんな自身は大の自転車ファン。「使い方さえ間違えなければ、こんなに便利なものはないと思う」と、白い歯をのぞかせる。
○…署長就任が決まってから、七夕まつりに胸を膨らませている。「正直な話、警備は物凄く大変ですよ。でも平塚の一大イベントを安全に行って、皆さんの楽しそうな笑顔が見たい」と頬を緩ませる。平塚警察署に赴任して約1カ月。コミュニケーションの大切さを署員に強く言い聞かせているという。「元気良く挨拶を交わすだけで、人との距離はぐっと縮まる。市民には明るく優しく、悪には強い警察でありたいですね」と、平塚の安全を期する。
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