平塚市議会は16日、5月臨時会で正副議長選挙を行い、新しい議長に保守系会派「清風クラブ」の黒部栄三氏(61)、副議長に民主党系議員らの所属する「湘南フォーラム」の小泉春雄氏(63)を選出した。各任期は慣例により2年。
黒部氏は本紙取材に「これからも引き続き、市民にわかりやすい身近な議会を目指していきたい」と抱負を語った。副議長の小泉氏も「市民に開かれた議会運営にするための改革に努めてまいりたい」とコメントしている。
■ ■ ■
監査委員や常任委員長などの主要ポストも含め、議会運営の主導権を巡って候補選びに会派間調整が活性化する議長選。今回の選挙では、同一会派だった「ベテラン」2氏が票を割るという異例の展開となった。
議長に選出された黒部氏は、定数30のうち過半数の19票を獲得。残り11票の蓋を開けると、その全てを集めたのが、議長選当日の16日朝、黒部氏と同じ「清風クラブ」から脱会した吉野和美氏だった。
「清風」は議長選の当日までに、当選3回で会派内最年長の黒部氏を推すことを決定。「湘南フォーラム」に加え、「公明ひらつか」からも合意を取り付けた。
こうした情勢の中で、会派内で最多当選(4回)の吉野氏は臨時会の開会直前、「(議長は)市民も納得できるような議論を踏んで選ぶべきだ」とし、「清風」を脱会。もう一つの保守系会派「平塚クラブ」(旧・平塚自民クラブ)や「日本共産党平塚市議会議員団」、無所属議員が、吉野氏を「黒部議長」路線に対抗する受け皿にする形で票をまとめた。
■ ■ ■
一連の動きで、議会内の勢力図も改編された。6人いた「清風」は吉野氏脱会の直後、保守系で無所属の片倉章博氏と野崎審也氏が合流。7議席となり、「湘南」に並ぶ議会最大会派を形成した。平塚自民クラブは「平塚クラブ」に名称変更し、4人のまま。「公明」5人、「共産」3人、無所属4人の構図となっている。
|
<PR>
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>