キャンパスライフに花を添えるサークル活動は、運動系や文化系、ボランティアなど多種多彩。神奈川大学湘南ひらつかキャンパス(土屋)の「Community Creation(通称・コミクリ)」は、平塚の地域活性化を目指す学生が立ち上げたサークルだ。発足から2年と若いが、地域のイベントに参加するなど活動の輪を広げる。学生の手で平塚を元気にしようと奮闘する姿を追った。
現在30人ほどが在籍している「コミクリ」は、2011年5月に8人でスタートした。初めは市がPRする野菜「ヤーコン」の普及が目的だったが、現在はそれだけに留まらず、ひらつな祭や商業まつりへの出展、駅南口周辺の清掃活動などに参加して、取り組みの幅を広げている。
昨年度まで代表を務めた経営学部4年の鈴木寛太さんは、先輩とともにサークルを立ち上げた。「とにかく地盤を作ることに必死でした」と当時を振り返る。平塚で行われているイベントに訪れては、主催者に話しかけて「コミクリ」の顔を売り、関係を構築していった。「今では、地元の企業とも関わるようになり、地域の市民団体の会議にも出席するなど、いろいろな方にお世話になっています」と話す。
昨年11月に駅前で行われた商業まつりでは、ヤーコンのジュース「ヤーデル」を販売した。当初は自分達で栽培したヤーコンを使う予定だったが、昨年の台風の被害で収穫できないという事態に。トラブルに見舞われながらも下を向いている暇はなく、「ヤーコン普及」の使命を果たすべく、どうしたら飲みやすい味になるかを皆で話し合い、研究した。使用するヨーグルトを質の良いものに変え、氷を入れて冷やすことですっきりとした味にするなど改良を重ね、1日で200杯が売れた。
経営学部4年の久保田真由さんは長野県出身だが、様々な活動を通して、「平塚で就職したいと思うほどになった」という。「コミクリ」は平塚出身者以外が半数だが、皆平塚が好きで、平塚を元気にしたいという志を共有している。鈴木さんも、「平塚の人は本当にエネルギッシュ。これからもどんどん関わって絆の強い街にしていきたい」と話す。 現在は、7月の七夕祭りへ向け、「愛」をテーマに七夕飾りの制作に励んでいる。平塚への溢れる思いが形になった力作が、真夏の人出の頭上に揺らめくことだろう。
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