平塚市役所や国税局の職員を名乗った不審な電話があったとの報告が5月、市民から関係機関に相次いで寄せられている。
市の保険年金課によると、市職員を装う不審電話があったとの報告は、5月21日に8件確認された。
市民からの話を総合すると、不審電話は「××課の○○だ」と架空の職員を名乗り、「医療費の還付がある」などと説明。キャッシュカードと携帯電話を持ってATMに行くように指示し、還付手続きを装って振り込み操作を誘導するような手口だった。
平塚警察署にも21日と23日、同様の手口に関する情報が5件寄せられた。実際に振り込んでしまった被害は5月27日現在までのところ、確認されていない。
市役所では「保険料や医療費などの還付案内は文書で手続きしている。提出された文書の不備などで電話することもあるが、所属や担当者、連絡先、内容を必ずお伝えしている」と注意を呼びかけている。
また、平塚税務署にも5月8日、国税局職員を名乗る不審電話があったとの問い合わせが、市民から1件寄せられた。
同署管内の秦野市、伊勢原市、大磯町の在住者からも、4月から5月にかけて同様の情報が4件寄せられている。県内の他税務署にも6件あった。
不審電話の内容は、東京国税局や県内税務署の職員を名乗り、「60歳〜90歳までの収入状況のアンケートを取っている」などと話し、「年金の振込先はどこの銀行か」「家族の人数や年齢を教えてほしい」など、個人情報を引き出すもの。
こうした情報が振り込め詐欺などの犯罪に悪用されかねず、平塚税務署は「申告内容について電話することもあるが、アンケートするようなことはしていない」と注意を喚起している。
|
<PR>
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>