痛すぎる敗戦 ベルマーレ残留に風前の灯
スタジアムを覆う真っ黒な雨雲に抵抗するかのように、わずかにのぞく青空。残留にかすかな望みをかけて戦う湘南の現状を表すかのような天候の下、大幅にメンバーを入れ替えた布陣で挑んだ鹿島戦―。
前半34分、岩尾が警告2回で退場。直後に先制点を奪われ、苦しい状況に立たされる。だが「相手は1人少ない中、我々より豊富な運動量で勇敢に戦い続けた。たとえ引き分けであったとしても、それが妥当な結果の試合内容だった」と敵将が称えたように、湘南は数的不利の状況に立たされながら、優勝争いの真っただ中にある相手と互角にわたりあった。
そして後半ロスタイム。菊池のクロスに遠藤が右足を振り抜き、鹿島のゴールネットを揺らす。だが、歓喜も束の間。まだサポーターがハイタッチをして喜びを分かち合うなか、鹿島がリスタートと同時に瞬く間に湘南に襲い掛かり、まさかの逆転弾を許した。この日、勝利した甲府との勝ち点差は9。残留に向けて状況はいよいよ厳しくなった。
ところで、結果的に岩尾の退場につながった1枚目の警告は、遅延行為によるもの。曺監督も試合後にふれたように、前半13分で0対0の状況であえてそんな行動をとる選手はいるだろうか。審判のジャッジに疑問が残る。
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