天体観察会 星空を眺め続けて30年 博物館で会の歩みを展示
博物館の天文教育普及活動事業として始まった「天体観察会」が30年を迎え、寄贈品コーナーにこれまでの歩みを展示している。7月13日まで。
天体観察会は、博物館開館前から行われていた「星を見る会」に通う人や望遠鏡をつくる体験学習に参加した中・高校生らを中心に1983年発足。現在、10代から70代の約60人が会員として登録している。
会員は、望遠鏡で惑星や月、日食・月食など天文現象を観察している。過去は土屋の七国荘、現在は月光天文台(静岡県)で流星群の宿泊観察も実施。また、環境庁の全国星空継続観察「スターウォッチング・ネットワーク調査」に初期から参加するなど、長年の功績が認められ99年には「星空の街・あおぞらの街」全国協議会会長賞を受賞した。
博物館特別展の準備や月1回程度実施される「星を見る会」のサポートも同会の役割だ。関心の高い天文現象の観察会には100人以上の市民参加があり「手際よく取り仕切る会の存在は頼もしい」と天文担当学芸員の塚田健さん。
会員には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に就職した人や合唱曲「COSMOS」で有名なアクアマリンのミマス(三橋裕之)さんもいる。発足当初から所属している江陽中学校の関谷郁雄教頭は「学校で学べないことも勉強できる機会でした」という。写真現像用の暗室や望遠鏡など手に入れにくい機材を扱えるほか、星に詳しい専門家から話を聞ける貴重な場だった。「食事会での肴も星の話が多い。年をとっても参加し続けますよ」と笑顔を見せていた。
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