平安の華「緑釉陶器」を展示 市内出土の背景も探る
平塚市博物館で8月21日(木)から9月3日(水)まで「みどり色の器〜古代平塚の緑釉陶器(りょくゆうとうき)」が開催される。寄贈品コーナーに市内から出土した緑釉陶器の一部が展示される。
緑釉陶器は主に9世紀から11世紀前半頃まで日本で生産され、流通した陶器。焼き始めたのは当時都であった京都周辺が早く、愛知県猿投(さなげ)窯や尾北窯、東三河地方の二川窯、岐阜県東濃地方、滋賀県近江地方、山口県長門窯などが知られている。一般的な土師器や須恵器と比べて高級な焼き物であることから京都や福岡県太宰府の周辺で多量に出土し、関東での出土は比較的少ないとされてきた。
しかし、平塚市、特に国府のあった四之宮周辺では古くから緑釉陶器が多く出土。湘南新道に伴う発掘調査では、全国的にも有数の出土量を誇ることが明らかになった。出土した陶器の大半は特に優品とされる猿投窯産。なぜ平塚で大量に発掘されたのか。理由について最近、奈良国立文化財研究所の尾野善裕さんが新説を発表。8月30日(土)に市教育会館で行われる「平塚市遺跡調査・研究発表会」では、尾野さんの講演会も予定されている。
詳しくは博物館【電話】0463・33・5111。
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