市は2月4日、土屋と北金目から出土した弥生時代中期の土器13点を市指定重要文化財に指定した。県内でも数の少ない遺物とされ、平塚市域における弥生時代の生活をうかがい知る資料として価値を持つという。
指定を受けた弥生土器は、「土屋遠藤原A遺跡」の壺2点と、「北金目王子ノ台遺跡」の壺や筒形土器、鉢形土器など9点、同遺跡のかめ2点の3件13点。
土屋遠藤原Aで見つかった壺は、昭和30年代に農家の耕作中に出土したもので、土沢中学校が所有している。弥生時代中期の初めごろの遺物とされ、形状は広口壺と長胴壺が1点ずつ。市教育委員会社会教育課は、壺にほとんど破損がないことから再葬墓の骨壺に使われたものと見ている。
北金目王子ノ台遺跡の土器群は、南関東で本格的に稲作農耕が始まった弥生時代中期中ごろの歴史資料として、県内有数の希少な遺物という。1977年〜80年の東海大学湘南キャンパス11号館建設に伴い発掘された9点は集落から出土し、99年に北金目地区区画整理事業の発掘調査で見つかった2点は墓に関連した遺物の可能性が高いという。
今回の指定により、市指定重要文化財の数は43件になった。新出土器の一般公開は7・8月を予定している。
|
<PR>
平塚版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>