「第26回ＪＤＡダンスコンクール」の一般部門で１位・東京都知事賞を受賞した 三好 将太さん 天沼在住 16歳
踊りで感動を伝えたい
○…「嬉しかった」と満面の笑みを見せた。日本ジャズダンス芸術協会主催のダンスコンクール一般部門で、ソロ作品『Ｆａｂｕｌｏｕｓ Ｓｗｉｎｇ Ｋｉｄ』を披露し、全国規模のジャズダンスコンテストの頂点に輝いた。昨年は高校生部門で優勝した同コンクール。「（今回は）手の表現を印象付けたかった」と、アップテンポな曲に合わせて白手袋が宙を舞うような表現をしたという。
○…母親に誘われ、５歳の時に市内のジャズダンス教室に通い始めた。現在は週６日、市内と都内のスクールでレッスンに励む。午前３時に起床して取り組むランニングは欠かさない日課だ。コンテストの選曲や振り付けは自ら考える。「自分に無いものを持っているから」と、大人や小学生の踊りを見ながら貪欲に吸収することを心がけている。「レッスンは修行で、舞台は感動させるもの」と、話す姿はプロのエンターテイナーさながら。「踊りは内面から出る感情を伝える道具です」。踊りに対する思いは誰よりも強い。
○…両親と弟、妹の５人家族。「レッスンが無い日は妹の勉強を教えている」と面倒見の良いお兄さんでもある。中高一貫の平塚中等教育学校の高校生で、「休みの日に自分の学校の勉強もしないとテストが心配」と苦笑い。体育祭では、ダンスの振り付けも考える。仲間を引っ張るリーダーシップは、担任も太鼓判を押すほどだ。「自分が踊るのは大丈夫ですけど、教えるのは頭を使いますね」と友人が全力で踊れる振り付けを考えるのも勉強になると話す。
○…将来の夢は「１人舞台に立つダンサー」。高校卒業後は米国へダンス留学を視野に入れつつ、日本では舞台のオーディションを受ける予定だという。表現の幅を広げようと、最近はヒップホップダンスにも力を注ぐ。「ダンスを全く知らない人に、（踊りを見せて）感動を伝えられる演技をしたい」と意気込みを語った。
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