日本棋院市ヶ谷会館で8月2日から始まる小中学生の囲碁全国大会に、平塚中等教育学校の囲碁部が個人・団体両部門で出場する。
団体では、主将の齊山天彪(たかとら)さん(1年)と副将の前田稜太さん(2年)、三将の牛木健太郎さん(3年)の3人がチームを組む。県予選の決勝で大和市の聖光学院を破り、6年連続となる全国出場を決めた。
攻撃的な戦術が持ち味の前田さんと冷静な状況判断が得意な牛木さんは、昨年度も団体戦で全国の舞台に立った。前回はグループリーグ敗退を喫したが「独特の雰囲気は良い経験になった。今年はぜひトーナメントに進みたい」と意気込む。
齊山さんは、個人の部でも県代表選手に名を連ねている。祖父の影響で6歳から囲碁を始め、日本棋院発行の段位認定で5段の腕前だ。小学生の頃、同校の文化祭で囲碁部を見学したことがきっかけで進学を決めたといい、囲碁の強豪校として知られる環境で先輩部員相手に腕を磨いている。
齋山さんは「団体戦は個人戦と違って、先輩たちがいてくれるので心強い。まずは自分が勝つことを目標に頑張りたい」と、両部門での活躍を誓った。
小学生5段 初の大舞台
吉沢小学校4年の川田輝(ひかる)君は、県代表決定戦で3位に入賞し、初めての全国大会出場を果たした。
1年生の時から囲碁を打つようになり、3年生で5段に昇段。平塚と藤沢、東京の囲碁教室で練習を重ね、県内の囲碁大会にも積極的に参加している。
父親の友さんも囲碁をたしなむが、「(息子が強すぎて)とても敵いません」と母親の尊子さん。囲碁熱は弟の光希君(同小2年)にも広がり、一家共通の趣味になった。「無限にある手の中から、自分だけの戦術を考えるのが楽しい」と輝君は話す。
強豪ひしめく全国に向け、毎日の練習にも熱が入る。光希君は「(優勝は)無理じゃない?」と兄をからかうが、輝君は「出るからには優勝したいな」と闘志を燃やしている。
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