神奈川大学レスリング部(吉本収監督)の阪部創さん(国際経営学科4年)が、今夏に行われた「全日本学生レスリング選手権大会」のグレコローマンスタイル75kg級で優勝し、2連覇を達成した。阪部さんは、2年生の秋から学生相手の大会で無敗を継続しており、主要タイトルを総なめ。14日には、駒沢オリンピック公園で開催される「全日本大学グレコローマンスタイル選手権」に出場し、3連覇に挑む。
高校時代は、有名選手でもなく国体5位が最高成績の阪部さんは、同大学入学後に得意の投げ技を生かせるグレコローマンスタイルに転身し、頭角を現した。吉本監督によると「ストイックな性格で考えて黙々と練習に打ち込めるタイプ」と信頼も厚く、同部では36人の部員を牽引するキャプテンを務めている。
「学生相手には負けたくない」と言い切るのは、来年に控えるリオ五輪を見据えたもの。レスリング日本代表は、女子選手の活躍が目立つ一方、男子選手は世界選手権で結果を残せず、阪部さんにも五輪出場へのチャンスが見えてきた。
日本代表の座をかけた天皇杯は12月に行われ、実業団選手も出場する。阪部さんは「3連覇して弾みをつけたい」と意気込んだ。
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