5月8日の母の日を目前に、市内入野の「井澤園芸」でカーネーションの出荷が最盛期を迎えている。定番の赤やピンク、紫色など、色鮮やかなで可憐な花が見る人を魅了している。
井澤園芸は、市内で唯一カーネーションを中心に生産する花き専門農家だ。広さ約500坪のガラス温室を、井澤英一郎さん(68)、妻のリツ子さん(63)、息子の要さん(35)の家族3人で切り盛りしている。大輪やスプレーといった全12種類のカーネーションのほか、カスミソウ、ガーベラといった花束やアレンジ用生花を栽培。自宅内の作業場で品種ごとに花を選別して梱包、箱詰めまでを手掛ける。出荷先は東京の生花市場をはじめ、市内ではJA湘南直売所「あさつゆ広場」(寺田縄424の1)、注文があれば小売販売も行っている。
この時期のカーネーション需要は高く、1週間でおよそ6千本を市場に卸すという。生花を栽培する上で、「土壌作りには特に気を使っている」と英一郎さん。こだわりは化学肥料を極力少なくする有機栽培だ。酸素を供給する管を地中に設置し、自家製の堆肥を使うなどの工夫を凝らすことで花持ちを良くさせている。
気温や天候によって成長が左右されやすいカーネーション。今年は暖冬の影響もあったが「例年通りの出来。品種の特性が良く出ています」と英一郎さんも満足気だ。リツ子さんは「愛情をこめて育てた花の色や大きさなどを楽しんでもらえれば」と話した。
問い合わせは、JA湘南あさつゆ広場【電話】0463・59・8304へ。
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