平塚江南高校で21日、同校OBで元日本テレビ社長の久保伸太郎さん(72)=読売新聞相談役、日本テレビ顧問=を招いたキャリア講座が開かれた。読売新聞の経済記者として海外駐在した経歴を持つ久保さんは「世界に羽ばたいて欲しい。世界を受け入れて欲しい。世界の中の日本を感じて欲しい」と後輩に訴えた。
同講座は、生徒が将来の仕事を考えるきっかけになるよう、同校にゆかりある社会人に仕事観について語ってもらう取り組み。同校同窓会が卒業生の経験をキャリア教育に活用する「助っ人(人材)バンク」を組織し、久保さんら社会の第一線で活躍するOBの派遣に協力している。
久保さんは、経済のグローバル化や情報技術のデジタル革命にさらされている現代社会を踏まえ、「これからは世界的大競争の時代、秩序の定まらない混迷した時代になる」と指摘。世界情勢を理解するため、家のトイレに世界地図を貼って国の位置関係を頭に入れておくことや、世界に通用する普遍的な価値観を養うため、黒澤明監督の映画『七人の侍』を観ておくことなど、ユニークなアドバイスを送った。
講演を聴いた男子生徒の一人は「滅多に会う機会がない方の話が聞けた。進路はまだ決めていないが、参考にしたい」と話していた。
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>