夏の参院選挙からの「18歳選挙権」の適用を受け、タウンニュース社と東海大学の学生が15日、若者の政治参画を考えるウェブサイト「政治の村Students〜つながる地域と私の未来〜」(seijinomura.townnews.co.jp/students/)を開設した。学生はサイト上で、地方政治などに関する同世代の意識調査に取り組む。
「政治の村」は当社が2012年から運営する地元政治家のデータベースサイトで、発行エリアで活動する国会議員と地方議員の経歴やブログなどが掲載されている。
同サイトを活用した「政治の村Students」は、東海大学文学部広報メディア学科の河井孝仁教授のもとで地方自治を学ぶプロジェクト「地域魅惑」が企画・運営に参加。アンケート調査を通じて同世代の政治意識を探ったり、政治家へのインタビューで学生目線の疑問をぶつけたりする。サイトのデザインにも学生の視点を取り入れることで、若者がアクセスしやすい政治サイトを目指す。
運営参加する1年生の木津悠穂さん(18)は「いきなり選挙権を得ても、自分から調べないと政党や候補者の情報は得られない」と政治との距離を感じている。2年生の中島健汰さん(19)は「アルバイト先の労働環境など、若者ならではの政治との関わりに焦点をあて同世代が当事者として政治を考える第1歩にしたい」と話す。
15日開設のサイトに掲載した第一弾アンケートは、東海大学や神奈川工科大、相模女子大学の協力を得て177人を対象に実施した。「18歳選挙権」について96%の学生が「知っている」と回答。一方で、「地元の政治について話し合うことがあるか」との設問には、76%が「あまりない」「まったくない」と答えるなど、政治への関心度はまだまだ低い様子だ。
また、「地元が好き」と答えた学生が9割を超えたことから、「地域新聞を発行するタウンニュース社と協力することで、地元は好きだけど地方政治には関心がないという若者を巻き込みたい」と中島さん。「学生だからこそ、『知らなくて当たり前』という気持ちで素朴な疑問をぶつけたい」と意気込んだ。
タウンニュース社の熊坂淳取締役は「将来的に、紙面発行エリア内外の学生や若者が気軽に参加する情報発信サイトにしていきたい」と運営の意義について話している。
|
|
|
<PR>
平塚版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|