囲碁の授業を履修している神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの学生が、囲碁で町おこしをしている土屋の地域住民と15日、連碁で交流を深めた。
2014年度に開講した教養科目「日本の伝統文化と地域連携」の一環。同キャンパスの経営学部と理学部の学生が履修している。囲碁未経験の学生が4カ月間・全15回の講義で囲碁の歴史やルールを学び、その集大成として連碁に臨んだ。
連碁は、複数名が交代しながら打つ碁の形式。学生5人と住民1人のチームが、チーム内で作戦を練り、舞台上の大盤に打ち進める。学生は、住民や解説する講師の助言に耳を傾けながら「俺だったらあそこに打つ」「そうするとここが取られる」と、講義で培った力を発揮しようと、真剣な表情で次の一手を吟味していた。
将棋経験のある成井亨さん(理学部3年)は「地元の方と囲碁で交流するのは初めて。将棋にはない発想があり、楽しかった」と語る。囲碁歴60年の渋谷春雄さんは「学生たちは基礎がよくできていた。一人ひとりと会話ができて成長を感じる」と笑顔をこぼす。
プロ棋士で同講義の講師を務める青木紳一九段は「囲碁は頭の体操になる。若い人に囲碁を体験してもらって、ぜひ続けてもらいたい」と期待を寄せる。
対局は、互角の戦いを繰り広げ、黒番69手目で終了。「形勢いい勝負」の引き分けだった。
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