先月22日から日本で配信され話題となっているスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」が、平塚でも人気だ。1996年にゲームソフト「ポケットモンスター」がヒットして以降、カードゲームやアニメと形を変えながら、その人気を不動のものとしてきたポケモン。市内ではスマホ片手に熱中するファンの姿が多く見られる。
街中にひそむモンスターを捕獲していくというのがゲームの基本。ポケモンGOでは、スマホのカメラ機能や位置情報機能が利用され、プレイヤーはスマホ画面の合成映像を介し、現実の世界でポケモンを捕まえる疑似体験を楽しむ。捕獲には「モンスターボール」と呼ばれるアイテムが必要で、入手するには「ポケストップ」に指定された各地の施設や建造物へ足を運び、そこで画面を操作する。
7月27日、本紙記者もポケモンGOのアプリをダウンロードし、平塚市内を歩いてみた。
平塚駅北口の神奈中バス停やモニュメント、宝町商店街の街灯など、ポケストップは至る所に点在。画面上の地図を頼りに歩くわけだが、スマホを手にした人だかりがあれば概ねそこはポケストップ。学生やサラリーマン、高齢者ら幅広い層がゲームに興じていた。
とりわけにぎわっていたのが、平塚市総合公園。相石スタジアムひらつかや球場入口の石看板をはじめ、園内にポケストップが密集していた。
「総合公園は多くのアイテムが手に入り、珍しいモンスターにも出会える有数のスポットとして攻略サイトで紹介されています」。こう教えてくれたのは市内高校に通う近藤柊斗さん(16)。小学生の時にテレビアニメでポケモンが好きになったといい、「配信が夏休み後だったので正確には分かりませんが、クラスの半数以上がやっているはず」とその人気ぶりを説明していた。
寺田縄在住の瀬川博光さん(45)は息子の泰誠君(10)と公園へ。「お父さんとポケモンができて楽しい」と喜ぶ泰誠君に対し「いざ始めるとハマりますね」と博光さん。しかし「目の届く場所でしかさせません。路上などもってのほか」と歩きスマホによる事故を懸念する。平塚警察署でも「スマートフォンを見ながら歩いたり、何かをしたりするのは事故に関わります」と注意を喚起する。
ポケモンブームに落合克宏市長は「多くの方が平塚を訪れるきっかけになると思いますが、周りの方への安全にも配慮して楽しんでいただきたい」とのコメントを寄せた。
市総合公園課によると配信以降、来園者が増えごみのポイ捨てが急増。これを受け、同課ではマナーのある公園利用を呼びかけるとともに、歩きスマホの自粛を促す園内放送も行っている。
8月に入り夏休みもこれからが本番。ポケモンGOの過熱ぶりはしばらく続きそうだ。
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