消防団が日ごろの訓練の成果を競い合う「第50回神奈川県消防操法大会」が7月28日、厚木市の県防災センターで開かれた。平塚市代表として出場した第6分団(富永たけし分団長)が小型ポンプ操法の部で優良賞を受賞し、同分団の杉立淳団員は1番員の最優秀選手賞を平塚勢で初受賞した。
隔年で開催される同大会は県内市町村を代表する32隊136人が出場し、しのぎを削った。小型ポンプ操法は標的を倒すまでの時間や安全で確実な資器材の取り扱いが審査される。
なでしこ地区を管轄する同分団は、大会に向けて今年4月から訓練を本格化。月2回の訓練から週3回に増やし、「休日返上」の覚悟で臨んだ。
目標の45秒に対して48秒39という結果に、訓練を見守ってきた富永分団長は「今年はメンバーも揃っていて、やる気に満ちていた。最優秀賞だけを目指して練習してきただけに悔しい」と唇を噛む。
ホースの運搬などタイムに直結するため「花形」とされる1番員を務め、最優秀賞を獲得した杉立さん。「全員が最優秀賞を獲る思いで練習してきた。そのメンバーの頑張りや家族の支えのおかげで受賞できた」と感謝の言葉を口にする。
杉立さんは、東日本大震災をきっかけに「在住の地域に貢献したかった」と消防団員になった。今では消防団は「仕事、家族以外の新しい居場所」だという。
「地域防災の要」の消防団員確保という課題に対して杉立さんは「訓練で心肺蘇生法などを学ぶことで、いざという時に一番身近な家族を救える可能性が高くなる」と入団のメリットを語り、富永分団長は「地域に貢献したいという『強い意志』を持つ人に入ってほしい」と呼びかけている。
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