東海大学湘南キャンパス(北金目)で19日、リオデジャネイロ五輪でメダルを獲得した同大の在学生や卒業生らによる報告会が開かれ、学生や一般の市民らおよそ1千人が集まった。
メダリストは柔道男子60kg級銅・高藤直寿(23)、90kg級金・ベイカー茉秋(22)、100kg級銅・羽賀龍之介(25)、女子70kg級金・田知本遥(26)、競泳女子200m平泳ぎ金・金藤理絵(28)の5選手。柔道男子の井上康生監督(38)らと「なぜ日本が世界で勝てたのか、強化の裏側を知る」と題したトークセッションで熱戦を振り返った。
全階級でメダルを手にした男子柔道の井上監督は、快挙の原動力に個々の自主性や準備力を挙げた。金メダルゼロに終わった4年前のロンドン大会から「一つひとつ(の準備)を地道にクリアしていった結果」と総括し、東京五輪でのさらなる躍進を約束した。
挫折の経験を問われたベイカー選手は「一度もない」ときっぱり。決勝前に緊張でおう吐したという一部報道にふれ「実はおにぎりとバナナをたくさん食べていたら試合の時間が迫り、これでは試合中にもどしてしまうと思いトイレに向かった」という裏話も披露した。
柔道選手団の先陣を切って試合に臨んだ高藤選手は「4年に一度しかない1日。言葉で表せない舞台だった」と振り返り「皆が遊んでいる時も稽古し続け、それでも金メダルには届かなかった。でもあきらめません」と4年後を見据えた。
競泳陣の主将を務めた金藤選手は「頼られる存在になるため、つねに笑顔で堂々とするよう努めた」と回顧。リーダーの資質として、自分を俯瞰し求められる役目を考え抜く力を挙げた。
「夢とは」と問われた田知本選手は「すべてを賭ける価値があるもの」と話し、羽賀選手は「自分にとってはやはり金メダル」と即答。「色々なものを犠牲にしてでも目指したい」と宣言すると、「頑張れ」という声援が会場中から送られた。
報告会では、リオ五輪の公式ボランティアとして現地に滞在した、唐澤あゆみさん(22)=体育学部4年=の活動報告もあった。
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