2得点を決めたジネイ
湘南ベルマーレは22日、Ｊ１リーグセカンドステージ第15節で大宮アルディージャに２対３で敗れ、２試合を残して２０１４年以来、３シーズンぶり４度目のＪ２降格が確定した。
残留には「勝利」が絶対条件だった。湘南は、慎重な立ち上がりで試合に入ると迎えた17分。競り合いからボールを奪った山田のスルーパスで好機を演出。得点には結びつかなかったが、
ＤＦ陣も積極的に攻撃に参加するなど、徐々に攻撃のギアを上げていく。
先制点は大宮。31分、36分と立て続けにゴールを奪われ、２点のビハインドで前半を折り返す。後半に入ると長谷川、ジネイを投入し、巻き返しに出たが52分に追加点を許して絶望的な状況に。
しかし、ここから湘南も反撃に出る。77分、83分とジネイが続けてゴールを決め、１点差まで詰め寄ると、終盤にはＤＦの島村も攻撃参加、湘南らしい攻めを見せた。終了間際にはゴール前で島村、高山、長谷川とボールをつなぎ、最後は山田がヘディングシュート。ボールはゴール上を越えていき、ここで無情にも試合終了の笛。選手は倒れこみ、指揮官は膝をついた。
この結果、勝ち点21で年間17位につける湘南は、残留圏の15位との勝ち点差を９とし、残り試合での逆転は不可能となったため降格が決定した。
湘南は指揮官として５シーズン目を迎える曺貴裁監督のもとで、攻撃的な戦術「湘南スタイル」を確立。２０１４シーズンはＪ２史上最速で昇格を決め、翌年はさらに戦術に磨きをかけてＪ１・８位の成績を収めて躍進した。しかし今季は開幕から８試合未勝利、ファーストステージは16位だった。巻き返しを期したセカンドステージは、第３節から10連敗するなど、ここまで１勝に終わっている。
曺監督は「降格してしまった責任は選手に１％もなくて、僕がやらせたことに対する結果として勝てなかった、残れなかった」と悔しさを滲ませた。また眞壁潔会長と水谷尚人社長は同日、サポーターに向けて「１年でＪ１のピッチに戻ってきます」とホームページにコメントを掲載した。
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