第50回県中学校柔道大会新人戦(主催/県中学校体育連盟など)が先月29日、県立武道館(横浜市港北区)で行われ、金目中学校が、男女の団体戦でダブル優勝。休部状態から復活2年目の快挙となった。
男女ともに主力選手をケガで欠く中、順調に勝ち進んだ。男子決勝では、先鋒が反則負けを喫したものの、野地鴻介主将(2年)を中心に立て直し、勝利を収めた。
女子決勝の相手は、前回大会で敗戦した大野中学校。相手のオーダーに合わせて選手を替え、総合力で上回った。昨年の夏は悔し涙を飲んだ岸田桃佳主将(2年)は「チームが一丸となって戦った結果。本当に良かった」とうれし涙をにじませた。
また、個人戦でも同校は男女16階級中6人が優勝するなど12人が表彰台に登り「金目中柔道部、ここにあり」を見せつけた。
「切磋琢磨」意識付け
湘南平や富士山を望む校舎の4階では、男女あわせて32人が汗を流している。柔道経験者がいる一方、中学から競技を始めた部員は少なくなく、テニス部から転部してきた部員もいる。
約20年前、顧問の異動で指導者不在になり休部、そこから抜け出して2年。真田州二郎監督(42)が母校の東海大学から譲り受けた畳と、生徒が裁断した添え木を組んだ稽古場にはいつも威勢の良いかけ声が鳴り響く。そうして汗を流した日々が今大会で実を結んだ。
快進撃の原動力を真田監督は「選手全体の底上げがなされたこと」と力説する。体幹を鍛える練習を取り入れたほか、普段から「切磋琢磨」を選手たちに意識づけ、週3回、平塚柔道協会や東海大学の練習に参加させるなどより高いレベルで研さんを積ませていった。
野地主将は「控えを含めた部員全員が練習中も真剣に取り組んだからこそ結果を残せた」と大会を総括。「夏の大会に向け、部員一丸でさらに頑張っていきたい」と上を向いた。
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