平塚版 掲載号:2017年2月23日号
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中国のハンセン病快復村でボランティア活動に取り組む原田 燎太郎さん高村出身 39歳

「社会問題ではなく財産に」

 ○…中国のハンセン病快復村で活動するNPO団体「家(ジア)―JIA―」を設立して13年が経つ。村に住み込みでトイレや道路を整備するワークキャンプには日中韓の若者を中心に延べ1万5千人が参加する。「僕はいじめられっ子で友達もいなかったし、就活もダメで腐っていた。そんな時、先輩が中国でワークキャンプをやろうと声をかけてくれた」ときっかけを振り返る。「唯一自分を必要としてくれた気がして嬉しかった」

 ○…27歳の時、ワークキャンプに参加していた中国人女性と結婚した。「僕たちが付き合っていることを知ると、村のみんなが『ボランティアはいいから、就職して結婚しろ』と言ってきた」と苦笑い。タバコを薦められれば咳込みながらも付き合い、時には酒を酌み交わした村人たち。その祝福は家族同然のものだった。今では9歳の長女と5歳の長男も生まれ、妻の家族と中国で生活中。「僕は朝ご飯を作る係。お味噌汁用の味噌は現地では高いから手作りしたくて、麹を取り寄せました」と、好奇心旺盛な性格を垣間見せる。

 ○…平塚ロータリーとの記念事業もあり、昨年11月からは毎月のように帰国している。小さい頃によく遊んだという高村団地に子供を連れて行ったこともあった。母校の勝原小学校では、卒業制作したついたてを発見。「懐かしさもあって嬉しかった。残っているものですね」と顔をほころばせる。

 ○…「ハンセン病になったことを受け止めて生活する村人に関わることで、文句を言って何でも人のせいにしていた自分に改めて気付かされた」。村人との交流によって自分と若者たちの成長を感じた。高齢化が進み閉鎖や合併になる快復村もある中、活動は村の整備から、ハンセン病についての記録を残すことへ変化している最中だ。ドキュメンタリー映画や書籍出版を通して「ハンセン病を社会問題ではなく、社会の財産にしたい」と熱い眼差しを注ぎ続ける。

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