平塚市は、市外から寄せられた「ふるさと納税」に対する返礼品の発送を4月3日(月)から開始する。落合克宏市長が22日の定例会見で発表した。返礼品は市内の企業や商店が手がけた33品目。
ふるさと納税は希望する自治体に納める寄付金で、寄付額のうち2千円を超える部分について所得税と住民税の控除が受けられる。 2009年度に始まると、寄付を増やしたい自治体による「返礼品合戦」が過熱化。海の幸や高級和牛など寄付額の半額程度ともいわれる高額な見返りがふるさと納税を助長してきた。
故郷の自治体と納税する自治体の格差是正が本来の目的であることから、平塚市ではこれまで返礼品を見送ってきた。
「平塚らしさ」に課題も
しかし、ふるさと納税により控除された市民税額が、14年に1565万円、15年には9400万円に達したことから、方針を転換。平塚の魅力を伝えるシティプロモーションにつなげようと事業者に呼びかけ、15の企業や商店から33品目の返礼品を取り付けた。
市では、1回につき1万円以上の寄付金に対し返礼品を送る。返礼品は寄付額に応じて選ぶことができる。 返礼品は湘南みかんぱん(進和学園)、生チョコレート3種詰め合わせ((株)シルスマリア)、本格芋焼酎くりまさり2本セット(平塚酒販協同組合)といった地元の味覚のほか、湘南ベルマーレの観戦チケットなど。
平塚の代名詞である七夕関連の返礼品は木札詰合せ(江南ジーテック(株))など2品目。県内随一の米どころである平塚産のブランド米や平塚の海にちなんだ返礼品は含まれず「平塚らしさ」が十分にプロモーションされているとは言い難い。50万円以上の高額寄付には大型遊具「キングベルふわふわ」の派遣というユニークな返礼品も用意したが、派遣エリアが湘南ベルマーレホームタウンの7市3町にとどまり、受け取り手は極めて限定的だ。市担当者は「今回はあくまで第一弾。見直し、追加も検討する」としている。
市では、新年度の寄付額を1500件、2250万円と見込んでいる。
県によると、3月時点で返礼品を送っていない自治体は平塚市、横浜市、藤沢市、大和市、座間市。
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