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平塚版 公開:2017年6月1日 エリアトップへ

4月から平塚市園芸協会花き部会部会長を務める 松木 寿永(ひさなが)さん 東真土在住 55歳

公開:2017年6月1日

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「花育」で普及活動に注力

 ○…花の展示や普及に取り組む「平塚市園芸協会花き部会」のトップとして、4月から平塚・大磯の生産者47人の舵取り役を担う。自身は市内で唯一のガーベラ専業農家でもあり、「平塚は高い技術を持つ生産者が多く、県内有数の花の生産地。その良さを伝えたい」と意気込む。先月中旬には花菜ガーデンで展示即売会を実施し、地場産生花のPR活動に尽力した。

 ○…「プロは育てやすさで花を選ぶが、自分は花の美しさを重視してきた」と、花へのこだわりは強い。経営するガーベラ農園は県内一の敷地面積を誇り、約60種の色彩豊かなガーベラがずらり。母の日などの時期は特に需要が高く、週に3万本を生産する。この時期は真夏並みの温度になる室内作業が続くが、「冠婚葬祭など、大切な場面で花を使う人がいると思うと頑張れます」とほほ笑む。

 ○…当初はバラの生産者としてキャリアをスタート。トマト農家の父を見て育ち、短大卒業後は二宮の園芸試験場で園芸を学んだ。場内で偶然見かけたバラに一目惚れし、翌年は藤沢のバラ園で修行。恩師にも出会った。「泥まみれになって夜遅くまで勉強した。この経験が今に繋がっている」。20代半ばでバラ農園を開園したが、転機は地域活動で出会った、ガーベラを生産する仲間の存在だった。生産場を見せてもらうと「年間で楽しめて、花形や色彩が豊かなところ」に魅了された。市内の生産農家が減少していた背景も後押しし、2000年に専業農家へと転身した。

 ○…「子供が切り花をアレンジできるフラワーツリーや花壁など、体験型イベントを企画していきたい」。部会長として、花を通じて感謝の気持ちなどを育む「花育」に注力するつもりだ。過去には近隣の小学生を温室に招き、花と触れ合う機会の創出や学校に切り花を届けた経験もある。「地元の花で子供が喜ぶ企画を、メンバーと協力して今年中には実施したいですね」

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