龍城ケ丘プール跡地について平塚市は16日、6月施行の都市公園法改正によって新たに創設された「Park-PFI」(PPFI)制度を活用し、公募した民間事業者の資金やノウハウを活用して整備を進めたいとし、事業者選定に伴う経費(1722万円)を補正する予算案を市議会に追加提出した。
PPFIは、公園内にカフェやレストランといった収益施設を整備、管理する民間事業者を自治体が公募で選定し、公園広場や駐車場、トイレなど公共部分と併せて一体的に整備してもらう制度。収益施設の設置・管理の許可期間が10年から20年に緩和され、建築可能な施設の建ぺい率が2%から10%上乗せされるなど、民間事業者にとっては収益性の面から参入しやすくなった。国の交付金対象となる利点もある。
市は、国道134号沿にある龍城ケ丘プールの跡地利用について、昨年5月に策定した「ひらつか海岸エリア魅力アップチャレンジ」の中で、「海の絶景を楽しむ魅力ある立ち寄りゾーン」にするとの方向性を示した。具体的には、カフェやレストラン、駐車場、トイレ、広場、観光情報の発信などの機能を盛り込んだ施設整備を想定している。
かねてからPPFI手法による整備を検討していた市は、改正都市公園法が施行された翌日の16日、現在開会中の市議会定例会に追加議案を上程。今後、整備運営にあたる民間事業者の公募、選定作業に移る。
完成時期については、湘南ビーチパークで計画している複合型津波避難タワーとあわせ、東京五輪の開催される2020年を目指したいとしている。
落合克宏市長は13日の市議会定例会で「都市公園法が改正された今、全国に先駆けてこの手法を海岸エリアの整備に取り入れることで、平塚を全国に発信する大きなチャンス」と答弁。「平塚の認知度やイメージを向上させるため、市外や県外の観光客を積極的に誘致したい」と述べていた。
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