「世界ローラースポーツ選手権大会」に出場する 桑本 真綾さん 徳延在住 18歳
ローラー女子 世界を滑走
○…2年に1度開催される「世界ローラースポーツ選手権大会」(8月27日〜9月10日/中国・南京)のローラーダービー女子日本代表に選出された。トラックを舞台にした5対5のチーム戦で、4人の相手ブロッカーを1人追い抜くと得点になるルール。その得点役のジャマーとして出場、155cmの比較的小柄な体格ながら俊敏なフットワークと鋭い加速を武器に世界に挑む。「狙うは表彰台。でもそれ以上に観客に『あの子のプレーは見ていて楽しい』と感じてほしい」と意気込む。
○…徳延で育つ。旭小2年生からヒップホップやフラダンスを始め、体を動かすことが大好きな少女だった。3歳離れた兄はスケートボードで国体や世界選手権に出場する実力者。旭陵中3年の時、兄から練習場で勧められローラー競技に挑戦すると「まるで自分が風になったみたいだった」と、一気に引き込まれた。ローラーチーム「東京ボンバーズ」に所属した2年後、米・ロサンゼルスでの交流試合でデビューを飾る。試合は僅差で敗れたが「選手同士がプロレスのように激しくぶつかり合う試合形式と自分の性格が合っていた」と、擦り傷をいとわず、より一層熱が入った。
○…16年4月に発生した熊本地震では、がれき処理や掃除といった被災地ボランティアに参加。空き時間にはローラー教室を開き、体を動かす機会が少ない被災者を指導した。「上手に滑れるようになると笑顔になってもらえて、私も自然に笑顔になれた」と競技を通して、人とのつながりの大切さを実感したという。
○…横浜にあるスポーツ系専門学校に通いながらヨガやリラクゼーションを学ぶ。将来の夢はプロスケーター。フィットネスにローラー要素を組み合わせたエクササイズも考案中だ。「1970年代は盛んだったが、現在はマイナースポーツ。自分の活躍が競技の知名度向上につながれば」と瞳を輝かせている。
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