市内大野地区で生産されているサツマイモ「クリマサリ」の初出荷が、28日から始まった。JA湘南によると、10月中旬まで出荷を見込み、県内の市場や製菓会社向けに約19tの出荷量を目指すという。
28日朝、箱詰めされたクリマサリがJA湘南大野支所に次々と持ち込まれ、JA職員や生産者らが出荷規格を確認する「目合わせ会」が実施された。初日は市内9軒の生産者が約2000kgのクリマサリを出荷。同JA甘藷部会の原田栄司部会長(80)は「今年は収穫量も多く、色づきや実の太さも上々の出来栄えです」と目を細めた。
「栗より勝る甘さ」から名付けられたクリマサリは、ほくほくした食感とほのかに甘い食味、くねくねとした細長い形が特徴。1960年頃から市内で栽培が始まり、現在は15軒の生産者が計1・39 haの農地で作付けしている。
かつては県外の製菓会社に「加工用」として供給されていたことから、市場に出回らない「幻のイモ」と評されていた。近年では市内の商店や業者がパンや和菓子などに加工し、販売を行っているという。
出荷の本格化を前に原田さんは、「天ぷらやそのままふかして食べるなど、クリマサリの持つ甘さを味わってほしい」と話していた。
平塚産のクリマサリは、市内スーパーやJA湘南あさつゆ広場(寺田縄)などで購入できる。
問い合わせは、あさつゆ広場【電話】0463・59・8304。
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