全国中学校柔道大会(8月17日〜20日、北海道函館市・函館アリーナ)で、金目中学校3年の渡邉愛子さんが女子個人戦48kg級で準優勝を飾った。
渡邉さんは「狙っていたのは日本一。全国大会では勝つのが難しいと分かっていましたが、2位では悔しい気持ちの方が大きい」と話し、準優勝の快挙にも満足しない負けん気の強さを言葉ににじませた。
渡邉さんにとって全国大会は初の舞台。中学1、2年生では神奈川県大会3位で涙を飲んでいた。それだけに「攻めることしか考えないで、大胆に技をかける」という自分の持ち味を発揮しようと、強い気持ちで臨んだ大会だった。
48kg級には各県代表の48人が出場。初戦から小外刈りで「技あり」を奪うなど、準決勝まで3試合を勝ち進んだ。迎えた決勝。対戦相手に返し技を逆に返され、優勢勝ちを許した。渡邉さんは「勝ちたいという重圧があって、全国大会では自分の柔道が出せなかった」と唇をかむ。
渡邉さんは全国2位の成績を収めたことで、全日本柔道連盟の強化選手に指定。来年4月、15歳〜17歳の強化選手が出場する「全日本カデ柔道体重別選手権」への出場も予定している。「柔道部の仲間や先生、親が応援してくれるおかげで柔道ができている。日本一になって恩返しがしたい」と抱負を語った。
金目中学校柔道部顧問の真田州二郎教諭は「筋力といった体力的な資質もありますが、目を見張るのは気持ちの強さ。今年の県大会の前、彼女は部員一人ひとりに手紙を書き、がんばろうと呼びかけていた。私は、そうした彼女の気持ちの部分を自慢したいです」と教え子の姿勢に目を細める。
中学卒業後も柔道を続けたいという渡邉さん。「2020年、私は20歳になります。夢は東京五輪に出場すること」と爽やかな笑顔で話していた。
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