総事業費およそ13億7900万円の余熱利用施設「リフレッシュプラザ平塚」(大神)が1月27日竣工した。施設近くのごみ焼却施設で発生する熱を利用した水中トレーニング槽などを備え、3月19日から共用を開始する。
施設内には、ごみ焼却の熱で発生する温水を利用した水中トレーニング槽(健康増進室)や男女浴室のほか、トレーニング室、多目的室があり、いずれも有料。
施設の西側にある市東部福祉会館「白寿荘」にあった機能回復訓練室や健康相談室なども施設に移設された。白寿荘は今年の3月末で廃止となり、以降は市内で見つかった埋蔵文化財の保存先として利用される。
落合克宏市長は先月の会見で施設を「健康・交流を創出する活動拠点」と説明。年間の利用者数を7万8千人〜13万2千人と見込み、子供から高齢者まで幅広い利用を想定している。
余熱利用施設の整備は2007年1月、ごみ焼却施設の建て替えをめぐり地元の理解を得るため、市が大神地区の住民と交わした合意に基づいている。
また、市環境施設課によると、地元の要望に応じて大神公園の再整備、大神集会所の修繕、収集車の搬入経路の分散化に、余熱利用施設の整備とあわせて取り組んできた。
施設の運営費は年間9584万円、利用料収入は1368万円を見込み、市は指定管理料として8216万円を負担する。13億7900万円の総事業費にくわえ、毎年8千万円を超える税金が投じられることから、多くの市民に有効利用されるような、費用に見合った施設の在り方が問われる。
老朽化などによる公共施設のコストが市の財政を圧迫する中、利用料収入を増やす工夫や運営の効率化による経費の削減努力も今後求められそうだ。
茅ヶ崎市の余熱利用施設「茅ヶ崎市屋内温水プール」(同市萩園)は15年度、7089万円の指定管理料で運営されていたが、今年度は指定管理者を初めて公募し、指定管理料は6004万円に削減されている。
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