市内徳延在住の宮川猛さん(63)は、自宅の庭におよそ60種70本以上のバラを植栽、近所の住民にも楽しんでもらおうと、毎年夏の開花時期に合わせて庭を一般公開している。今年で10年目を迎えたオープンガーデンを取材した。
およそ60種70本20日辺りに見頃
石門をくぐると目に飛び込んでくるのが、真っ白で大輪を咲かせるプロスペリティ。奥へ進むと頭上には、手作りのアーチに誘引されたアンジェラ、ハルガスミ、グラハムトーマス。壁をつたうポールズヒマラヤンムスクや高さ5mに成長したグンセイ。白いバラを中心にピンクや黄、ムラサキなど60種以上が華やぐ。
造園したのは、宮川猛さん。小学生の頃から、庭の端っこに接ぎ木をして遊ぶなど植物に関心を寄せていたという。「自分の手で成長していくのがおもしろい」
農業を営んでいた実家を継いだ13年前、約80坪の庭にバラを植え始めたことがきっかけ。当初は父の趣味でマツやツゲが植えられていたが、大好きだったツルバラが花をつけるようになると近隣住民の目に留まり評判を呼んだ。「家族で楽しむだけではもったいない」との妻の声にも押され、オープンガーデンを始めて10年。今ではこの時期、およそ150〜200人が訪れている。
バラは前年からの手入れ次第で、つぼみをつけても葉を落として咲かないこともあり栽培が難しいという。宮川さんは東京へ通いガーデニングの大家に教わったり、イギリスを訪れ本場のイングリッシュガーデンを見て造詣を深めたりと、研究を重ねる。現在は自宅脇の畑で採れた野菜を朝市に出品する傍ら、知識を生かして庭師を代行する。
毎年足を運ぶという70代男性は、「平塚市内でこれだけ大きなオープンガーデンは珍しいのでは」と舌を巻く。
宮川さんは、「今年は虫害などに見舞われ不安だったが例年通りの出来で、20日頃が見頃になりそう」と柔らかな瞳をつぼみへと向ける。
場所は平塚市徳延299。開催日時は、5月13日(土)・14日(日)・20日(土)・21日(日)・27日(土)・28日(日)、午前9時30分〜午後5時(荒天時中止)。入口に「オープンガーデン実施中」の看板が掲出時のみ見学可。問い合わせは、宮川さん【携帯電話】090・9961・6036。
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