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新湘南ブランド創造へ 0463会「つくリングプロジェクト」

公開:2011年7月29日

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つくリングプロジェクトメンバー。ミーティングでは世代や立場を超えて自由な発想で提案が行われる
つくリングプロジェクトメンバー。ミーティングでは世代や立場を超えて自由な発想で提案が行われる

自由な発想で広がる”WA(ワ)”

 大磯町・平塚市・伊勢原市・秦野市の役所・役場の職員有志が集まり、地元の素材を使った温かみのある「湘南ブランドペーパー」を作り上げようと仕事を離れた場で奔走している。「つくリングプロジェクト」と名づけられたこの取組みを取材した。

 つくリングとは「リング」=「WA」をつくるという発想の造語。”地産地商”の「輪」、人と人との繋がりの「和」、新たな発見でもたらされる驚きの「ワッ」など、様々な「WA」を創出することを目的としている。

 元々は生活圏を同じにする市外局番0463から始まる地域の市役所・町役場の職員有志がプライベートな交流を図る「0463会」から始まった。メンバーの一人、小林琢哉さんが、「大磯町で毎年側溝を詰まらせてしまう蓮の実殻を何とかできないか?」とその場で何気なく投げかけたのがきっかけだった。

 「これを何かに活用出来ないか?」。自由な発想で意見が飛び交い、北海道の日新堂印刷から大磯町役場職員有志が自費購入しているリサイクル素材の名刺に思いあたった。「蓮の実殻だけでなく、ゴミとして処理されている資源を”紙”に再生しよう」。点と点が一つに繋がった瞬間だった。

 それからの行動は地元ネットワークと軽いフットワークが武器。同じ志を持つ有志14人でチームを結成し、日新堂印刷から「優れたリサイクルペーパーの製造機を持つ団体が埼玉にある」と紹介されれば、すぐに視察に赴いた。

 東海大学の原田一郎教授が学生と共に「湘南地域ブランド創造プロジェクト」の研究をしていると知るや、「若い意見が欲しい」と足を運んだ。今では月に一度のミーティング等に教授と学生らも混じり、活発な意見交換や提案も行われるようになった。

 「現場を直接見て、直接疑問をぶつけたい」という思いから紙製造を発注する日新堂印刷の視察も行った。その際、芝や松ぼっくり、間伐材など様々な素材を預け今では数種類の紙の試作品も完成している。

 「ようやく土台が形になりました」と話すのは代表の秋山修一さん。「とにかく発想は潰さず、何でも試してきました。それが思わぬ発見や思わぬ繋がりをつくり、ここまで取組みが広がったんです」と続ける。

 試作品が完成したことで今後、商品の開発や流通・マーケティングなど、より具体的な部分を詰めていくことになる。秋山さんは「名刺や容器など、湘南ブランド紙が地域で使われ、一つのビジネスモデルとして広がりをみせてくれれば」と話していた。
 

様々な素材から試作品が完成
様々な素材から試作品が完成

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