ふたみ記念館 山西に29日オープン 二宮の画家二見利節の遺作を展示
二宮町出身の洋画家二見利節(としとき)(1911年〜1976年)の生誕100年にあたる10月29日(土)、彼の遺作を展示・保管する「二宮町ふたみ記念館」が同町山西にオープンする。
利節は横浜に生まれ、二宮で育つ。独学で絵を描き、画家井上三綱(さんこう)に師事。1933年の春陽会展で「温かい部屋」が初入選、画壇に登場した。1938年と翌年の新文展では「T子」「横たわる女」で連続特選。「一度描いた絵はもう二度と描けないのだ」と考えて絵を売らなかったため、生活は苦しかったという。60年代後半以降は日動画廊の援助を受け、欧州を巡り、同画廊で個展を開いた。
記念館は神奈川県産の木材を用いた平屋建て約200平方メートル。土地と建物は篤志家が寄付した。大小二つの展示室には「温かい部屋」をはじめ、「ピエロの自画像」「城景」など晩年に描かれた油彩画29点とデッサン14点を展示。「画材も多種多様に4千点もの絵を遺した郷土の作家の作品を小中学生にもぜひ見てほしい」と落合厚志館長は話す。
開館時間/10時〜16時。観覧料/一般500円、中学生以下無料。休館日/月曜(祝日の場合は火曜休み)・年末年始。明日の開館は昼12時から。【電話】0463(70)3210
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