ごみ9千トン回収 二宮町 環境報告書を公表
二宮町はこのほど、河川水質や廃棄物など町の環境に関するデータをまとめた「平成23年度にのみやの環境」(平成22年度実績報告)を発表した。報告によると、2010年度中に不法投棄物の回収や美化清掃も含めて町内で集めたごみの総量は約9千tだった。
「にのみやの環境」は大気汚染や騒音、地球温暖化対策、自然環境などの8つの項目について調査結果と取り組みをまとめている。
町では町内を通る国道1号線と県道秦野二宮線・小田原厚木道路・町道81号線の主要4路線の6地点で自動車排出ガスを測定。一酸化炭素濃度は二宮交差点や中里団地などすべての調査地点で環境基準値(午前9時〜午後5時の8時間平均値20ppm・1日平均値10ppm)を大きく下回る0・10ppmだった。過去5年間でこの数値に大きな変化はないという。
葛川・打越川・中村川・梅沢川の町内4河川8地点で行った水質調査の結果は、汚濁度を示すBOD(生物化学的酸素要求度)が3河川で1リットルあたり2㎎〜5㎎。環境基準適用外である梅沢川を除き、基準値5㎎以内に収まっていた。
町に寄せられた公害の苦情件数も集計され、2010年度は14件。内訳は野焼きによる煙・ばいじん等の大気に関するものが8件、騒音5件、悪臭1件だった。苦情件数が32件あった8年前の2002年度と比べると半数以下になっている。
また、可燃ごみと不燃・資源・粗大ごみのほか不法投棄パトロールや海岸美化清掃などで回収した分も合わせた2010年度中のごみの量は9067t。前年度より約165t減少した。
報告は町のホームページで公表。二宮町図書館で冊子を閲覧することができる。
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3月29日