相模湾の漁師の記録 西山敏夫さん著『一旦力』
二宮町山西の元漁師西山敏夫さんが『一旦力・セギルベエ 漁師・西山敏夫の相模湾』を上梓した。
「セギルベエ」とは、ありったけの力を出せという意味の漁師言葉。漁で網を引き揚げる時などに使った掛け声だという。同書は、二宮で5代約150年続いた漁師の西山さんが伝え聞き、見つめてきた相模湾の漁の移り変わり、漁師の暮らしぶりや人間模様などを書き記した1冊。発行/夢工房。定価/本体1400円+税。
「ヒゲの漁師」で知られた西山さんは梅沢海岸でワカメの養殖をする傍ら、二宮町教育委員会の依頼で二宮の民話を書き、神奈川新聞に連載を持つなどして文筆活動と漁具の収集も。幼稚園児や小学生がワカメの苗の植え付けと収穫を体験する「海の教室」を15年続けて「海は生命の母」と教えた。昨年春に引退した。
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