二宮町防災訓練 1万世帯の安否を確認 発災3時間の行動に焦点
二宮町は26日、県西部を震源とする震度7の地震を想定した総合防災訓練を行った。例年の訓練とは内容を変え、地震発生から3時間の行動に焦点を当てて「町民3万人の安否確認」を実施。約8割の世帯の無事や救助の必要性などを確認した。
午前8時に「地震発生」。激しい揺れが収まった後、百合が丘3丁目では住民たちが無事であることを知らせる黄色いリボンを門扉やフェンス、庭木などに表示した。地区委員がブロックごとに各世帯の無事や救助の必要性の有無を確認して回り、地区本部が置かれた長畑公園へ集合。自治会長らが安否状況をまとめ、最寄りの避難拠点基地へ報告した。7カ所の拠点基地からは役場庁舎内の災害対策本部へ防災無線で情報が集約された。
町が集計した結果、町内1万2375世帯のうち9858世帯の安否を確認することができた。達成率は79・7%。町内20地区のなかで安否確認ができた世帯の割合が最も高かったのは、富士見が丘3丁目の95%だった。
防災訓練では町職員が徒歩や自転車、オートバイで参集。町消防本部と消防団などは、倒壊した建物から負傷者を救出する訓練を実施した。また、町民運動場に自衛隊のヘリコプターが着陸。輸送してきた支援物資を町職員が受け取る訓練も行われた。
町防災安全課は「全世帯を対象にした初の安否確認訓練で8割という高い数字を出すことができた。今後さらに達成率を高めていきたい」と話していた。
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