休耕地再生へ、切札は"ヤギ" 中井町・曲渕さん宅で2頭放牧
中井町松本の曲渕孝一さん家(ち)にヤギがやってきた。
曲渕さん宅には、9月13日に2頭のオスのヤギが到着。「2年から3年は手をつけていない」(曲渕さん)という自宅近くの約1000平方メートルの土地に綱をつけて繋(けい)牧した。飼育開始から11日が経過した時点で、土地に生い茂る雑草の4分の1を食べ尽くした。ヤギの名前は「ミルク」と「ハイジ」。曲渕さんの孫が命名したという。えさは水を毎朝、塩を2日に1回のペースで与えるのみで、「手間があまりかからないのがいい」と曲渕さんは語る。小屋は提供されたものを利用。ヤギの貸し出し期間は1カ月ほどで、状況に応じて延長も可能だ。
県西地域県政総合センターと域内の市町村で構成する「足柄やぎ利用振興協議会」では、耕作放棄地などの再生に向け、2年前から雑草の草刈りに最適なヤギを貸し出している。
中井町内での活用は2軒目。1軒目の事例では、15年間放棄していた土地で飼育し、草刈り後はヤギの糞尿を肥料に用いて農薬を控えた野菜栽培を実現させた。曲渕さんは、「きれいになったらトウモロコシを栽培したい」と期待を膨らます。
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