女性防災隊に大臣表彰 二宮町で活動14年
自主防災グループの二宮町女性防災隊(伊藤清美隊長)にこのほど、防災功労者防災担当大臣表彰が授与された。女性ならではの視点で、地域住民へ向けた防災思想の普及に多大な貢献をしてきたことが認められた。
9月11日に表彰式が都内千代田区のホテルで行われた。今年は防災体制の整備や災害時の防災活動などに顕著な功績があった10個人と8団体が受賞。中川正春防災担当大臣から表彰状が手渡された。神奈川県内からは二宮町女性防災隊と、地震防災の研究者である翠川三郎東京工業大学大学院教授が選ばれた。
同防災隊は1998年、隊員18人で発足。毎月の定期訓練では応急救護や初期消火、女性にもできる毛布を使った搬送などの訓練を行い、防災知識を高めようと各種研修会にも参加。災害時要援護者が食べやすい非常食について研究し、町のイベントで研究成果を発表するなど、防災思想の普及に取り組んでいる。現在の隊員は13人。延べ約40人が活動に携わってきた。
発足時からのメンバーである伊藤隊長は「二宮町では一人の犠牲者も出さないことを目標に災害に強い町づくりを官民一体となって推進している。これからも女性の視点に立って、地域に根差した活動をしていく」と話していた。
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