「美・緑なかいフェスティバル」でライブに出演する 高田 風さん 中井町出身 22歳
詞と旋律に感性紡ぐロッカー
○…最近読んだ本は谷川俊太郎の詩集。ミディアムヘアに眼鏡をかけ、文学青年っぽい雰囲気を漂わせる。「全て順調だぜ」という意味の俗語から名付けた、3人組ロックバンド・イッキーサンプスでギターとボーカルを担当するミュージシャン。21日(日)に開催される中井町のイベント「美(み)・緑(りょく)なかいフェスティバル」でソロライブを行う。
○…今年3月、井ノ口公民館も会場の一つになった「ASHIGARAアートフェスティバル」で、彫刻と音楽のコラボレーションと題したミニライブに出演。この時、同級生の親である町職員から美・緑フェスの出演依頼を受け、引き受けた。「普段はエレキだけれど、アコースティックに演奏しようかとも考えています」。自作の歌を披露する予定だ。
○…父は彫刻家、母は陶芸家。祖父と伯母が画家という芸術一家に育つ。中学2年の時、父が拾ってきたクラシックギターで独学。高校では軽音楽部に所属し、バンドSALADを結成した。平成生まれの若者が出場するコンテスト「Hジェネ祭り」の全国決勝で2位になった。卒業後は「よりよい音楽を作るため」に大学の国文科へ。しかし、理想としていた勉学の環境ではないと感じて中退。「両親が『こうでなきゃいけない』という考えの人ではなく、僕の意志を理解してくれた」と感謝する。4歳下の弟とも仲が良く、訪問した記者を全員揃って出迎えてくれる温かな家族だ。
○…下北沢や渋谷のライブハウスで活動。自ら企画も手掛け、12月に5組ほどのバンドを集めてイベントを開く。現在は都内でひとり暮らし。「子どもの頃、家の前の水路でザリガニがたくさん獲れた」と思い出を語る。家にいても鳥の声が聴こえる中井町は「曲作りにいい場所」。ジミ・ヘンドリックスが憧れ。「静と動のダイナミックな振幅がある繊細なメロディ。言葉の響きが素敵な詞を書きたい」と感性の弦を奏でる。
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