小田原ライオンズクラブ主催のイングリッシュ・スピーチ・コンテストで大賞に選ばれた 平野 かなんさん 中井町在住 西湘高校2年
輝く笑顔は努力の証
○…「昨年も同じ舞台に上がっていたが入賞さえしなかった。家族が応援に来てくれていただけに、本当に悔しかった…」。あれから1年、見事大賞を手にした。ジェスチャーや発音、抑揚にいたるまで、昨年の教訓を活かし英語同好会SESS(セス)の武藤清司顧問と磨き上げた表現力。「どうすれば上手になるか、どうしたら感情が伝わるか」壁にぶち当たり、一人泣きながら家路につく日も多々あった。
○…涙を流してまで頑張れる理由。それは小学2年の時から追い続ける「ファッションデザイナーになる夢」があるからだ。「その人に合ったオートクチュールの洋服を作りたい。英語が必要になる時がいつか来る」と勝ち気に言い切ってみせた。「両親も私の夢を応援してくれる。だからこそ英語の勉強にも力が入る」。高校卒業後は服飾関係の専門学校への進学を望む。その目は常に一歩も二歩も先を見ている。
○…父親の仕事の関係で4歳から10歳までをフランスで過ごす。「フランス語は全くしゃべれない」と照れ笑いを浮かべるも、大賞受賞者に贈られる海外留学では6年間を過ごしたフランスを検討中。「観光、街並み、洋服…あの当時はわからなかったフランスの良さに、今だからこそ触れてみたい」と目を輝かせる。
○…「本当に嬉しかった」と大賞受賞の喜びを語る一方で「私だけの力ではない」と支えてくれた武藤顧問や同好会の仲間への感謝を述べる。特に昨年、何をやっても成果が出ず、夢さえも見失いかけた自分自身を支えてくれた家族への想いは特別だ。今年、会場に両親の姿はなかった。「緊張するから来ないで」と伝えたものの、両親に一番見てもらいたかった輝いた瞬間。「いつの日か両親にも輝く瞬間を見せたい」。そんな想いを胸に、ファッションデザイナーとなる夢の実現に向け走り続ける。これからも屈託のない笑顔の裏で、努力を惜しむことはない。
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