海外にも神奈川の魅力を発信できる横浜・鎌倉・箱根に次ぐ国際観光地を創出するため、神奈川県がPRや情報提供などで支援する「新たな観光の核づくり認定事業」に、大磯町が提案した事業が認定された。
同町が提案したのは「三つの舞台を中心にニューツーリズムによる日本一の保養地再生」。
東海道の宿場町として栄えた大磯は、日本初の海水浴場が開設され、政財界人や文化人の別荘が多く建てられた全国的にも有名な避暑地だった。同町の事業は、この別荘地として栄えた文化的風土や歴史環境を受け継ぎ、豊かな自然環境をいかしながら、大磯港再整備や旧吉田茂邸の再建など新たな魅力を加え、地域一体となってスローライフの似合う国際保養地を目指すというもの。
具体的には、大磯丘陵を舞台に「グリーンパーク」構想として農業体験交流などを含めた観光保養地づくり、邸園文化交流園を舞台に「邸園文化+地域活動オープンガーデン」による食文化の発信など観光保養施設の創出、こゆるぎの浜や大磯港を舞台に「ブルーパーク」として観光保養地の創出という3つの事業が柱となっている。
新たな観光の核づくり認定事業では、地域資源の活用や民間資本の活用、地元の盛り上がりなどが認定のポイントとなり、これらを踏まえたうえで「日本一の保養地再生」を目指す同町の姿勢が評価された。今回の認定では県内から6つの事業が提出され、同町のほか伊勢原市の「大山魅力再発見『平成大山講』プロジェクト」も認定された。
県からの認定を受けたことで今後、県知事によるトップセールスをはじめ積極的なPRが行われ、円滑な事業実施にむけた情報提供などで県が観光事業を後押しする。同町では来年度から、事業の推進管理組織を設置し、具体化に向けた検討を始めるという。
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