二宮高校演劇部 交通安全の着ぐるみ劇 二宮小児童へ披露
二宮小学校(中澤泰紀校長)で12月16日、二宮高等学校演劇部が1・2年の児童たちへ交通安全を啓発する劇を披露した。カンガルーや猫の着ぐるみで登場し、「信号が青になったら左右をよく見て横断歩道を渡ろう」などと呼びかけた。
交通安全劇は動物の学校を舞台にした同部のオリジナル台本。児童たちは、猫や恐竜の生徒と一緒にカンガルー先生のもとで「道路や車のそばでは絶対に遊ばない」「(小学生が)自転車で歩道を走る時は歩行者優先」などの交通ルールを学んだ。後半では同級生に自転車で衝突し、脚を骨折したトラ猫生徒がサッカーの試合に出られなくなる場面が登場。トラ猫が「交通ルールを守らずに事故に遭ったり、怪我をしたりすると、家族や友だちが心配する」「俺みたいになっちゃだめだよ」と呼びかけると、小学生がうなずいた。
演劇部は昨年、同小で交通安全劇を上演。今年は台本の一部を変更し、部員4人という小所帯ながら期末テストをはさんで練習に取り組んだという。1・2年生に関心を持って観てもらえるよう、人気アニメのキャラクターの名前をせりふに加え、友だちを思いやることの大切さも伝える劇に仕上げた。引退した3年生も手伝った。
「小学生の反応にほっとした」というのは、生徒役の黒猫を演じた部長の濱野修さん(1年)。「最後に全員が大きな声をそろえて交通安全のルールを言ってくれたことがとても嬉しい」。二宮小の中澤校長は「3年生くらいになると、子どもたちは自転車で行動する範囲が広がる。低学年に分かりやすい内容が良かった」と話した。
また、町防災安全課の職員と大磯警察署交通課の警察官たちも劇を観賞。演劇部員に「高齢者向けの交通安全劇もぜひ上演してほしい」と求めた。
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