郷里の桜 大磯でも 齊藤廣昭さんのコヒガンザクラ
春分の日から一週間、そろそろ桜の開花が気になる季節。伸びやかに枝を広げるソメイヨシノも良いが、日本では様々な品種の桜が人々を楽しませる。大磯町在住の齊藤廣昭さんが10年前に大磯運動公園に植えたコヒガンザクラも、5年ほど前から可憐な花を咲かせるようになった。齊藤さんは「郷里の桜を大磯の皆さんにも見てもらえたら」と話す。
齊藤さんの故郷は、福島県の宮代。実家にある大きなコヒガンザクラは毎年見事な花を咲かせ、幼少の頃から齊藤さんを見守ってきた。
大磯に移り住んだ齊藤さんは、このコヒガンザクラの花を咲かせようと、知人の果樹研究家の協力もあおぎながら試行錯誤を繰り返し、接ぎ木による方法でやっと苗木が安定した。2004年に同公園が開園した際、齊藤さんが同町に話を持ちかけ、15本が園内の道沿いに植えられた。
このコヒガンザクラは、小さく可憐な花が枝に絡みつくように密集して咲くのが特長だ。
今年はまだつぼみが開いていないが、昨年は4月10日頃に満開を迎えたという。齊藤さんは「通りかかった人から『変わった桜だね』とか『可愛い花ですね』と言われるようになって、写真を撮る人もいるんですよ」と目を細める。「ちょっと変わった桜が見られる場所として話題になれば、町の活性化にもつながるかな」と笑顔を見せる。
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