中井町メガソーラー パネル設置工事開始 来年3月の完成目指す
中井町南部地区で建設が進められているメガソーラー(大規模太陽光発電施設)のソーラーパネル設置工事が5月から始まった。現在はパネルを乗せる基礎部分の工事が進行中で、6月末に10枚ほどのパネルを試験的に貼り、その後順次設置工事を進めるという。
このメガソーラーは2013年に神奈川県と同町、県住宅供給公社が、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー(東京都品川区)と発電事業に関する基本協定を締結して建設が進められていた。
建設場所は県道秦野二宮線(71号線)の西側に広がる同町井ノ口ほか。約14ヘクタールの土地に出力10メガワットの発電施設を設置し、2015年4月から稼働する計画だ。
この土地は企業団地や住宅を誘致するための公社の土地だったが、当初の計画が中断。公社と同町などが保有するこの土地を事業者のスパークス社が20年間無償で借り受け、メガソーラーを運営することとなった。同町は固定資産税を免除することでメガソーラーの運営に協力していく。
建設用地は大部分が山林や荒地、畑だったため、樹木の伐採工事や土地造成は昨年10月から行われていた。造成のための総事業費は同社が負担した。
なお、伐採した木は横浜市旭区若葉台団地のコミュニティ施設のフローリング材などとして再利用されたほか、一部はチップ材に加工され、メガソーラーの造成工事請負業者が建設現場で活用するなど、廃棄を最小限に抑えている。
出力規模10メガワットは、県内では川崎市にある扇島太陽光発電所の13メガワットに次ぐ大きさ。一般家庭約2800世帯が1年間に使用する電力量に相当し、電力は東京電力に売電されるという。
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