子ども・子育て どうなる“保育の充実” 3町 対応準備進める
待機児童の解消や子育て環境の充実を目指し、来年4月から始まる国の「子ども・子育て支援新制度」。実施主体は市町村となるため、秋から始まる保育の利用申し込みを前に、大磯町、二宮町、中井町も準備を進めている。
国の財源を充てて、子育てしやすい社会を作っていこうという新制度。国は幼稚園と保育園を一体化した「認定こども園」の普及や、保育の場の増設などを進めようとしている。
新制度下では幼稚園、保育園、こども園を利用する際に「保育の必要性」の認定を受ける必要があり、保育料は保護者の収入に応じて市町村が決定。私立幼稚園は新制度に移行するか、従来通りか選択できる。
大磯町
今月17日から町内の幼稚園・保育園で新制度説明会を開催している。
来年度、保育園(町立1園・私立1園)は新制度を適用。幼稚園は町立3園、私立こいそ幼稚園が新制度に移行する。幼稚園の保育料について、町では来年度は従来の料金を据え置き、5年間で国基準を上限に上げていく予定。各幼稚園には保護者から「保育料の変更でサービスも変わるのか」「私立の願書はどうしたら手に入るか」といった質問が寄せられているという。
待機児童(4月1日現在11人)の解消に対しては、来年4月に小規模保育所の開設、開所時期は未定だが、認定こども園の新設が検討されている。「町民のニーズを充足する計画を策定していきたい」と子育て支援課では話している。
二宮町
来年度、保育園(町立1園・私立3園)は新制度を適用、私立幼稚園5園は新制度に移行しない。
4月1日現在、待機児童はゼロ。町こども育成課では「一時預かり事業や子育てサロンなどを実施しているが、さらなる充実を図りたい」としている。
中井町
4月に始まった町立こども園、私立保育園共に新制度に移行。認定の申請については10月1日の広報で詳細を掲載する予定だ。
町子育て支援班は「動向を見ながら、子育て支援策を充実させたい」と話した。
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