同志社創立者・新島襄の没後125年を記念する「カタルパの苗木」植樹式が4月28日、大磯運動公園で実施された。新島襄は1890年、当時大磯にあった百足屋(むかでや)旅館で師弟関係にあった徳富蘇峰らに看取られて病没。カタルパは新島襄と徳富蘇峰との関係を繋ぐ「師弟愛の木」とも言われている。
植樹式には寄贈者の同志社校友会神奈川県支部(竹村慶三支部長)のメンバーをはじめ、大磯町からは中崎久雄町長らが出席。カタルパの苗木2本と記念銘板一式が大磯町に贈られた。
植樹に先立ち、竹村支部長が「新島襄ゆかりのカタルパの苗木を大磯に植樹できて光栄に思う。大磯町の皆さんに感謝したい」と、あいさつ。中崎町長は「新島襄は若い人を育てたいという教育理念を抱いていた。大磯においても新しい教育制度が始まる。その記念すべき年に植樹していただき感謝したい」と、謝辞を述べた。
新島襄と大磯町とのかかわりなどが記された記念銘板の除幕式に続き、同支部メンバーや中崎町長らの手によって1m位の苗木が植樹された。カタルパは北米産の落葉高木で、生長すると15mほどの高さとなり、5月中旬頃には白い花を咲かせるという。
新島襄と徳富蘇峰
百足屋旅館の跡地にある「新島襄終焉の地碑」は没後50年を迎えた1940年に、徳富蘇峰の揮毫によって建立されたもの。日本国内にあるカタルパの木は、1880年に新島襄がアメリカから種子を調達し、故郷の熊本で私塾運営に奮闘する徳富蘇峰を励ますために贈ったものが起源と言われている。今回、大磯運動公園に植樹された苗木は熊本から取り寄せられたもので、新島襄の命日にあたる今年1月23日にも二宮町の徳富蘇峰記念館にカタルパの苗木が植樹されている。
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