老朽化している大磯警察署の建替え工事が始まった。同署敷地内の中庭だったところに新庁舎を整備する。待合スペースや駐車場を拡充して行政サービスの向上を図るほか、災害時の応急活動拠点としての機能を強化させる。完成予定は2017年2月。
新しい庁舎はエレベーター付き地上4階建。床面積約3千平方メートル。今の庁舎に比べて約2・5倍の広さになる。1階に窓口待合スペースや交通課、会計課など、4階に講堂と道場を設ける。窓口待合スペースと来庁者用の駐車場を広げ、駐輪場とオートバイ置場も新たに用意する。また、環境と省エネルギーに配慮。庁舎と車庫棟の屋上に太陽光パネルを設置する。災害時でも必要最小限の電力を確保することが可能になるという。
3階建の現庁舎は1972年3月に建てられてから43年が経過した。老朽化が著しく、大規模な地震に対する耐震性が懸念されている。当時は73人だった署員数が110人を超え、施設が手狭になったこともあり、13年度から新庁舎の調査基本設計が進められた。
現在は車庫棟の撤去が終わり、中庭を更地にする工事をしている。8月から地面を掘り、埋蔵文化財があるかどうかを確認する。埋蔵物がなければ12月に新築工事に着手、17年2月の完成を目指す。新庁舎での業務を3月に開始し、既存庁舎の解体工事を行う。新しい車庫棟と来庁者用駐車場、外構なども含めた全ての工事が完了するのは10月の予定だ。工事費用は約17億600万円。
建替え工事にともない駐車場が狭くなったため、同署では「しばらくの間、ご面倒をかけますが、来庁の際には公共交通機関を利用するなどして協力をお願いします」と話す。
神奈川県下にある警察署は54署。県は、耐震力が不足または老朽化している警察署の耐震補強や建替えを進めている。今年1月に松田警察署の建替えに着工した。16年度完成予定。
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