「おおいそ文化祭・囲碁大会」を運営する大磯囲碁クラブの会長を務める 菱間久米雄さん 大磯町国府新宿在住 86歳
自然体で文化活動支える
○…第62回おおいそ文化祭の一環として、10月25日(日)に国府支所で行われる囲碁大会。その運営に携わる大磯囲碁クラブの会長を務める。60回目の節目の年となる今大会には大磯在住の町民30人ほどが出場。ここ数年来、出場するメンバーが固定化され、年齢層も上昇傾向に。そのため「もう少し若い層に囲碁の面白さを浸透させたい」として、地域の小・中学校にも大会への参加を呼びかけているという。大磯囲碁クラブは40年ほど前に発足。約10年前に「自然な流れで、いつの間にか」会長の任に当たるようになったと苦笑い。
○…1928年に兵庫県姫路市で誕生。幼少・青年期を小田原市で過ごし、75年に大磯町へ。戦時下にあった少年時代。海軍兵学校にあこがれを抱くも、そのまま終戦へ。「セミの抜け殻のようになってしまった」と、当時の様子をしみじみ振り返る。戦後就職難の中、平塚市の日産車体に入社。技術屋として定年まで勤め上げた。囲碁との出会いは50年ほど前まで遡る。職場の先輩たちが打つのをそばで見学し、「面白そうだ」と感じたのをきっかけに始めたという。今では四段の腕前に。「思考力が深まり、ボケ防止にもつながります」と、囲碁の魅力を話す。
○…囲碁のほか、絵画や詩作など多種多彩な趣味を持つ。これまでにも二宮町のスーパーや大磯町の図書館、平塚市の銀行などで絵画やクレヨン画の個展を開催。『のらり苦楽里(くらり)』と題した詩集冊子は作成10号を数えるに至っている。大磯北浜海岸の西湘バイパス橋脚に描かれている壁画の制作にも協力。五行からなる新形式の詩歌・五行歌でも才能を発揮し、今年だけでも4回特選を獲得して読売新聞『よみうり五行歌』へ作品が掲載されている。
○…現在、奥さんとの2人暮らし。夫婦でスイミングスクールに通うことも。「お腹を凹まそうとして泳いでいるのですが、ついつい美味しいものを食べ過ぎてしまいます」と微笑んだ。
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